- 2024.11.20
【ピル】服用中の不正出血が止まらないのはなぜ?病院へ行く時期の目安やいつまで続くのかを解説
低用量ピルの副作用「不正出血」は、ピル服用者の約2割が経験するほど、よく起こる症状です。
ピルが原因の不正出血は時間が経つと落ち着くことがほとんどですが、病気が原因で出血が起きている場合は、すぐに受診する必要があります。
この記事のポイント
病院への 受診が必要 ▼詳細 | ・連続で2週間ほど出血が続く ・出血量が多い ・腹痛がある |
---|---|
不正出血の 原因 ▼詳細 | ・ホルモンバランスの乱れ ・ピルの飲み忘れ ・性行為による外傷 |
不正出血が 少ないピル ▼詳細 | ・マーベロン ・ファボワール |
本記事では、病院へ行くべき不正出血の特徴やタイミング、不正出血が起こる原因・対策を紹介します。
不正出血が続いている方で病院へ行く時間がない場合は、オンラインピル処方サービス、「スマルナの医療相談室」を利用するのも1つの手です。
医療相談室は、薬剤師や助産師などの専門家に、女性の体やピルの副作用に関する悩みを無料で相談できる窓口。
相談は専用アプリのチャットで行えるので、忙しい方でも気軽に利用できますよ。
ピル服用中の不正出血がずっと止まらない!病院へ行く時期の目安
不正出血が2週間ほど続いたり、出血量が多かったりする場合は、産婦人科や婦人科を受診しましょう。
なお、不正出血とは「休薬・偽薬期間」以外に見られる出血を指します。
▼当てはまったら病院へ
長期・多量・痛みのある出血は、ピルが体質にあっていなかったり、ピル以外が原因で起こっていたりすることもあります。
万が一のことを考えて、早いタイミングで診察・検査を受けておくのがおすすめです。
休薬・偽薬期間とは
休薬・偽薬期間とは、有効成分(ホルモン)入りのピルを飲まない期間のことです。
低用量ピルは1シートが28日周期になっており、4週目の7日間が休薬・偽薬期間。
休薬・偽薬期間には、子宮内膜(赤ちゃんのためのベット)が剥がれて体外に排出されるため、生理のような出血が起こります。
連続で2週間ほど不正出血が続く
連続で2週間ほど少量の不正出血が続く場合、ピルが身体や体質に合っていない可能性が考えられます。
不正出血を止めるためには、ピルの変更または中止が必要です。
自己判断でピルの中止や再開を繰り返すと、血栓症のリスクが上がったり、ピルの効果を得られなかったりすることがあるため、必ず医師に相談してください。
オンラインクリニックなら、思い立ったらすぐに、電話やチャットで医師に相談できます。
出血量が多い
1日に何度もナプキンを変えるほど出血量が多かったり、血の塊が出たりする場合は、すぐに産婦人科や婦人科を受診しましょう。
出血量が多い場合、子宮や卵巣に病気がある可能性も考えられます。
放っておくと、病気が進行したり妊娠できない身体になったりすることもあるため、病院で検査を受けて原因を特定しましょう。
医師に、不正出血が続いていること・血の量が多いことを伝えてくださいね。
腹部に痛みがある
腹痛を伴う不正出血は、ピルの副作用・性感染症などが原因で起こります。
副作用の不正出血・腹痛の場合、3か月ほどピルを飲み続けると、症状は落ち着くことがほとんどです。
▼痛みのある不正出血の原因
- ピルの副作用
- ピル飲み始めに多い
- 性感染症
- 子宮の病気
- 子宮筋腫
- 子宮頸がんなど
低用量ピルの副作用で腹痛が起こる可能性は、5%以下※です。
症状の原因が副作用なのか、病気なのかを見極めるためには、検査を受ける必要があります。
もしも、エコー検査・血液検査などの定期検診を受けていない場合、病気の有無を確認するために産婦人科を受診するのがおすすめです。
一方、定期的に検査を受けている方は、数日ほど様子を見て、症状が続く場合は病院を受診しましょう。
※ピルの種類によって発現率は異なります
いつまで続く?ピル服用中に不正出血が起こる原因・期間と対処法
不正出血は、その原因によって出血が続く期間・対処法などが変わります。
不正出血があったら、下着を汚してしまわないよう、おりものシートやナプキンを利用しましょう。
ホルモンバランスの乱れ(ピル飲み始め・ストレス・急に起こる不正出血)
ホルモンバランスが乱れたり崩れたりすると、不正出血が起こります。
特にピルの飲み始めはホルモンバランスが安定しにくく、約2割の方が不正出血を経験しますよ。
▼ホルモンバランスが乱れる原因やタイミング
- ピル
- 飲み始め
- 種類の変更時
- 服用の中止時
- 強いストレス
- 生活習慣の乱れ
- 加齢
- 35〜50歳ごろ
ホルモンバランスは、ピル以外が原因で乱れることもあります。
不正出血が連続して続く期間は、長くても2週間ほどです。
2週間以上だらだらと出血が続く場合は、ピルが身体に合っていない可能性があるため、ピル処方を受けたクリニックで相談しましょう。
ピルの飲み忘れによる不正出血
ピルの飲み忘れがあると、一時的にホルモンバランスが崩れて、不正出血や生理のような出血が起こります。
飲み忘れによる出血は、身体の正常な反応であるため、病院の受診は不要です。
なお、ピルは飲み忘れた数によって、取るべき対処の方法が異なります。
飲み忘れたピルの数をタップで選択
- 気づいた時点で1錠を服用
- いつもの時間にも1錠を服用
- 飲みかけのシートをすべて飲み切る
低用量ピルを飲んだり飲まなかったりすると、効果が得にくくなります。
ピルを高頻度で飲み忘れてしまう方は、服用のタイミングを工夫してみましょう。
歯磨き・食事・入浴など、「習慣化されている行為」とピルの服用タイミングを合わせると飲み忘れを防げます。
性行為による不正出血
性行為による外傷・性感染症も、不正出血を引き起こす原因の1つです。
外傷の場合は数時間~3日ほどで出血が治まり、病院の受診も不要。
一方で、性感染症の場合は、早期発見・早期治療が必要です。
▼性感染症のチェックリスト
一部の検査は、オンラインで検査キットを購入して、自宅で実施できます。
受診に抵抗がある場合は、検査キットの利用も検討してみましょう。
不正出血があってもピル服用中なら避妊効果がある?
不正出血がある場合でも、ピルを服用していれば避妊効果は期待できます。
ただし、ピルを飲み始めたばかりの方や、飲み忘れが多い場合は避妊効果が下がることを覚えておきましょう。
タップで切り替え
飲み忘れ | 避妊率 |
---|---|
なし | 99.7% |
あり | 91% |
出血中・生理中の性行為は感染症のリスクが高いため、コンドームを併用するのがおすすめです。
腹痛のある不正出血はピル以外が原因の可能性も
不正出血だけでなく、数日にわたり腹痛が続く場合、子宮や卵巣に異常が起きている可能性があります。
▼ピル以外で不正出血が起こる原因
子宮や卵巣の病気には、早期発見・早期治療が必要です。
自分で病気を見極めるのは難しいため、不安があれば産婦人科を受診し、検査を受けましょう。
不正出血ではどんな検査をするの?
不正出血が続く場合は、エコー検査や内診などで、子宮・卵巣の状態を確認します。
▼検査と費用の目安
検査 | 保険適用 ※3割負担 |
---|---|
内診 (がん検診) | 1,500〜 2,000円 |
エコー検査 (超音波検査) | 1,500〜 2,000円 |
尿検査 | 1,000〜 2,000円 |
血液検査 | 1,000〜 2,000円 |
性病検査 | 1,500〜 2,000円 |
検査は保険適用できることが多いため、受診の際は保険証を持参しましょう。
保険が適用されると、通常の3割の価格で検査を受けられます。
複数の検査が同時に行われることもあるので、産婦人科を受診する際は、10,000円ほど用意しておくのがおすすめです。
支払い方法は産婦人科によって異なるため、事前に確認するか、現金を準備しておくと安心ですよ。
ピル内服中の不正出血は茶色?鮮血?生理・おりものとの違いや見分け方
不正出血や生理は「出血が起こる時期」、おりものは「見た目」で判断できます。
血液は、作られたタイミングや量によって色が変わるため、不正出血と生理は血の色で見分けられません。
たとえば、作られたばかりの血液は赤く、古い血液は茶色。
また血液の量が少ないと、黄色っぽく見えることもあります。
不正出血の副作用が少ない低用量ピルを紹介
「アンジュ」「マーベロン」「ファボワール」は、不正出血のリスクが少ない低用量ピルです。
不正出血の起こりやすさは、低用量ピルの種類によって異なります。
▼超低用量ピルの不正出血
発現率はこちら
アンジュ
アンジュは、錠剤の色がカラフルで、見た目も可愛らしい低用量ピルです。
カラフルな錠剤のピルは「3相性のピル」と呼ばれており、オレンジ・白・黄・赤の錠剤は、それぞれ配合される有効成分「ホルモン」の量が違います。
3相性のピルは、日によって有効成分の量が違ったピルを飲むことで、体内の自然なホルモンバランスを保ちやすい点が特徴です。
▼アンジュの基本情報
効果 | 避妊 |
---|---|
値段 | 月額2,000〜 3,000円 |
副作用 | 悪心(5%以上) 頭痛(5%以上) 腹痛(5%以上) |
マーベロン・ファボワール
マーベロン・ファボワールは、不正出血だけでなく、悪心(気持ち悪さ・吐き気)や肌荒れなどの副作用も起こりにくいことが特徴です。
なお、マーベロンとファボワールは、配合されている成分の種類や量が同じピル。
どちらを飲んでも効果や不正出血の起こりやすさは同じですが、ジェネリック医薬品に該当するファボワールの方が安価です。
▼マーベロン・ファボワールの基本情報
効果 | 避妊 |
---|---|
値段 | 月額2,000〜 3,000円 |
副作用 | 悪心(5%以上) 頭痛(5%以上) 腹痛(0.1〜5%未満) |
ジェネリック医薬品とは?
ジェネリック医薬品とは、コスト(開発費や研究費)を抑えて作られた薬のことです。
抑えたコストが価格に反映されているため、安い価格で購入・服用できます。
開発費や研究費が削減できるのは、新薬と同じ成分で、ジェネリック医薬品を作っているからです。
▼ジェネリック医薬品のピル
- フリウェルLD
- ラベルフィーユ
- ファボワール
不正出血しにくいピルを買うならオンラインクリニックがおすすめ
不正出血しにくいピルを買うなら、オンラインクリニック(オンライン診療)の利用がおすすめです。
オンラインクリニックとは、電話やチャットで診察を受けたあと、自宅にピルを郵送してもらえるサービスのこと。
▼オンラインクリニックがおすすめの理由
- 診察、相談、ピル処方がスマホで完結
- 土日や深夜の利用も可能
- 相談や診察が無料のサービスも多数
不正出血などの副作用が起きてしまったときに、自宅ですぐ相談できるのは、オンラインクリニックの魅力。
病院へ行かなくても医師のアドバイス聞けたり、診察を受けられたりするため、不安もすぐに軽減できます。
相談や診察は無料!
アンジュやマーベロンの取り扱いあり
オンライン クリニック | 特徴 | 低用量 ピル 1か月分 |
---|---|---|
メデリピル 10:00〜23:00 ▶公式サイト | 医師への相談は無料※ 相談は電話で受け付け | 2,970円 |
スマルナ 24時間営業 ▶公式アプリ | 薬剤師や助産師に 無料で相談 チャット相談だから手軽 | 2,980円 |
※オンラインピル処方は医師の診療が必要となり、医師の判断によってはお薬を処方できない場合があります。
※低用量ピルの処方を受けた場合のみ
ピル服用中の不正出血・生理に関するQ&A
ピル飲み始めの不正出血はいつから起こりやすい?
ピル飲み始めの不正出血は、飲み始めてすぐに起こることが多いです。
▼不正出血の発現率
1シート目 | 35.6% |
---|---|
2シート目 | 25.6% |
3シート目 | 19.7% |
6シート目 | 13.2% |
1シート目の服用中に不正出血が起こる確率は、3割以上と特に高めです。
ピル飲み始めの不正出血は、服用を継続すると徐々に落ち着きます。
ピル飲み始めの生理が止まらないのはなぜ?理由と対処法が知りたい!
ピル飲み始めの出血は、生理でなく不正出血の可能性が高いです。
不正出血が止まらないのは、一時的にホルモンバランスが崩れているため。
ピル服用を3か月ほど続ければ、出血は落ち着くことがほとんどです。
3か月以上、出血が治まらない場合は、ピルの中止や変更を検討しましょう。
ピル服用中の生理が長引く・長い!出血が終わらない場合も次のシートを飲み始めて良いの?
ピルの休薬・偽薬期間が終わったら、出血があっても、次のシートのピルを飲み始めましょう。
生理は、新しいシートのピルを飲み始めて、数日で落ち着きます。
ピルの服用中に不正出血があると、生理はこないの?
不正出血があった場合でも、休薬・偽薬期間には生理があります。
生理がこなかった場合、妊娠している可能性が高いです。
低用量ピルの避妊率は99.7%と高めですが、妊娠する可能性はあるため、不安があれば産婦人科を受診しましょう。
ピル服用者の中には生理がなくなる人もいますが、確率は1%未満です。
ピルによる不正出血がある期間に性交渉・性行為をしても良い?
不正出血がある場合でも、性交渉は可能です。
ただし、不正出血がある場合や生理中の性交渉では、感染症のリスクが高まります。
感染症にかかりやすいのは、ホルモンバランスの乱れで免疫力が落ちているためです。
不正出血がある期間の性交渉では、感染症を防ぐためにも、コンドームを利用しましょう。
ピル飲み忘れで不正出血が止まらないときの対処法は?
ピルの飲み忘れで不正出血があったら、飲み忘れた日から数えて7日間は、ピルの服用を休む期間(休薬・偽薬期間)にします。
7日間ピルの服用を休んだら、新しいシートの1週目からピルの服用を再開しましょう。
ピルを再開して数日で、出血は落ち着きますよ。
ピル服用中の不正出血量が多いときは、どうするべき?
低用量ピルの長期服用で、急に不正出血が起こるのはなぜ?止める方法は?
ピルを飲んでるのに生理きた!これは不正出血なの?
ピル服用中の出血は、タイミングによって生理か不正出血かを見分けられます。
出血 | タイミング |
---|---|
生理 | 休薬・偽薬期間 |
不正出血 | その他の期間 (実薬の期間) |
あまり知られていませんが、ピル服用中でも生理が完全に止まることは少なく、毎月2〜5日ほどは出血があります。
なお、生理による出血が見られるのは、休薬・偽薬期間(シートの4週目)です。