• 2024.11.21

低用量ピルの避妊効果はいつから?トリキュラー・マーベロンなど種類別の避妊率もチェック

低用量ピルの避妊効果はいつから?トリキュラー・マーベロンなど種類別の避妊率もチェック

生理の初日に低用量ピルの服用を始めた場合、服用した日から避妊効果が期待できます。

飲み始め避妊効果
生理初日服用を始めた日から
その他の期間1週間以上
ピルを飲んだ後

一方でその他の期間にピルを飲み始めた場合、避妊効果が出るのは、1週間以上ピルを飲んだ後です。

なお、ピルの飲み忘れがあったり、8日以上の休薬期間を設けたりすると、避妊効果は低下します。

避妊効果を得るためには、正しくピルを服用することが大切ですよ。

低用量ピルの避妊効果はいつから?

生理の初日に低用量ピルを飲み始めた場合、ピルを服用した日から避妊効果が期待できます。

しかし、飲み始めのタイミングがずれると、避妊効果が出るまでに時間がかかってしまうことも。

▼ピルと避妊効果のポイント

望まない妊娠を防ぐためにも、効果が出るタイミングや持続する期間を確認しておきましょう。

ピルを生理じゃない時に飲み始めた場合の効果

生理の初日以外に低用量ピルを飲み始めた場合、ピルを1週間ほど連続で飲んだタイミング(飲み忘れがない場合はシート8日目)から、避妊効果が期待できます。

ピルを生理じゃない時に飲み始めた場合の効果

なお、ピル服用開始から1週間以内に飲み忘れがあった場合、避妊の効果はリセットされます。

効果がリセットされたら、飲み忘れ後1週間ほど連続でピルを飲むまでは、避妊できません。

避妊効果が出るまでの期間は、コンドームを利用しましょう。

休薬期間も効果は維持される

シート最終週の休薬期間(偽薬期間)も、低用量ピルの避妊効果は維持されます。

休薬期間シート4週目のピルを飲まない期間
偽薬期間シート4週目の偽薬を飲む期間

偽薬は、有効成分(ホルモン)が配合されていないピルのことです。

ただし、効果が維持されるのは「7日間」の休薬期間(偽薬期間)のみです。

新しいシートに切り替えるのを忘れて、8日以上ピルを飲まない期間(偽薬を飲む期間)があると、避妊効果はリセットされます。

避妊効果がリセットされた場合、新たに効果を得るためには、7日連続でのピル服用が必要です。

飲み忘れると避妊効果が下がる

低用量ピルの実薬(有効成分入りのピル)を飲み忘れると、避妊効果は下がります。

ピルの避妊率
正しく服用99.7%
飲み忘れあり91%

有効成分が入っていない「偽薬」の場合は、飲み忘れても効果に影響はありませんよ。

なお、最後にピルを飲んでから、飲み忘れたピルを飲むまでに48時間以上かかると、避妊効果はリセットされます。

避妊効果が一度リセットされると、ピルを7日連続で服用するまで避妊できません。

効果をキープするためにも、アラーム機能などを使って、飲み忘れを防ぎましょう。

ピルの生理痛・PMS改善の効果はいつから?

生理痛やPMSの症状(月経困難症)が改善するのは、ピルの服用を始めてから1〜3か月後です。

効果が出るタイミングには個人差があるため、焦らず服用を続けることが大切。

3か月以上の服用を続けても、症状に全く変化が見られない場合は、ピル処方を受けたクリニックに相談しましょう。

医師に相談してピルの種類を変えると、効果が実感できる場合もあります。

ピルの避妊率は99%以上|種類別の妊娠確率

低用量ピルの避妊率は約99%で、正しく服用すればほぼ確実に避妊できます。

ただし、一部の低用量ピルや超低用量ピルは、避妊目的で服用できません。

一部のピルが避妊目的で服用できないのは、日本ではまだ認可を受けていないから。

避妊効果の
認可あり
詳細を見る
シンフェーズ
トリキュラー
マーベロンなど
国が一定の避妊効果と
安全性を認めているピル
避妊効果の
認可なし
詳細を見る
フリウェルLD
ヤーズなど
避妊できることが
試験で証明されていない

認可のあるピルは、臨床試験を経て、国が一定の避妊効果と安全性が認めています。

一方で、認可を受けていないピルは、妊娠を防ぐことが試験で証明されていないため、避妊目的で飲めません。

妊娠を防ぎたいなら、避妊効果の認可があるピルを選びましょう。

避妊目的で飲める低用量ピル

避妊目的で処方される低用量ピルは、全6種類です。

どの低用量ピルにも99%以上の避妊効果が期待できますが、ピルの種類によって少しずつ避妊率は異なります。

ピルの種類パール
指数
シンフェーズ0.59
トリキュラーラベルフィーユ0.38
アンジュ0.28
マーベロンファボワール0.085

避妊率は、100人の女性が1年間に妊娠する割合である「パール指数」で示されます。

避妊目的で飲める低用量ピルのパール指数は、どれも1以下です。

妊娠の確率は100人に1人以下、避妊率は非常に高いと言えますよ。

ピルとコンドームの併用で避妊率アップ

妊娠を望んでいないなら、ピルとコンドームを併用するのがおすすめです。

避妊具を併用し、正しく利用することで、100%に近い確率で妊娠が防げますよ。

また、コンドームを使えば、ピルでは防げない性病を予防できるのもポイントです。

避妊目的で飲めない低用量ピル

避妊目的での処方を受けられないピルには、ルナベルLDとフリウェルLDが挙げられます。

ルナベルLDとフリウェルLDは、PMS(月経前困難症)・月経困難症の治療に使われる低用量ピルです。

PMSや月経困難症は、生理前や生理中に腹痛・頭痛・気持ち悪さ・情緒不安定などの症状が出る病気のこと。

ルナベルとフリウェルに避妊効果は認められていませんが、PMSと月経困難症を改善する効果が、国に認められていますよ。

ルナベルとフリウェルの避妊効果は?

ピルの避妊効果はいつから?に関連するQ&A

トリキュラーやマーベロン(避妊ピル)は、いつから避妊効果が出る?

トリキュラーやマーベロンの避妊効果は、ピルの服用を始めた日から期待できます。

ただし、生理の初日以外にピルを飲み始めた場合、効果が出るのはシート8日目(ピルを1週間ほど連続で飲んだ後)からです。

早く避妊効果を得たいなら、生理の初日にピル服用を始めましょう。

避妊用の低用量ピルの飲み始めには、血栓症・吐き気・頭痛・不正出血などの副作用が出ることもあります。

ヤーズフレックスの避妊効果はいつから?

ヤーズフレックスの避妊効果は、飲み始めのタイミングによって変わります。

飲み始め避妊効果
生理初日服用を始めた日から
その他の期間1週間以上
ピルを飲んだ後

なお、ヤーズフレックスは、避妊の認可を受けていない超低用量ピルです。

そのため、避妊目的では処方を受けられません。

スクロールできます
未承認医薬品等
異なる目的での
使用
ヤーズフレックスは、医薬品医療機器等法において、
避妊効果の承認を受けていません。
入手経路等国内医薬品販売代理店経由
国内の
承認医薬品等の
有無
国内で避妊の効能・効果で承認されている内服薬には、
シンフェーズ・トリキュラー・マーベロンなどが挙げられます。
諸外国における
安全性等に
係る情報
悪心、頭痛、吐き気 、不正出血 、
乳房の張り等のリスクがあります。
医薬品副作用
被害救済制度に
ついて
万が一重篤な副作用が出た場合は、
国の医薬品副作用救済制度の
対象外となります。

生理不順の人が、避妊効果を得るために低用量ピルを開始するのはいつから?何日目から?

生理不順の場合も、生理の初日からピルを服用するのが理想です。

もしも、なかなか生理がこない場合は、生理を待たずに服用を始めましょう。

避妊効果は、生理初日から飲み始めた場合は当日、その他の期間の場合は服用8日目から期待できます。

ピルの避妊効果はいつまで続く?

ピルの避妊効果が続く期間は、服用を中止したタイミングによって異なります。

中止のタイミング効果が続く期間
1シートを飲み切った
タイミング
休薬期間(7日)の
最終日まで
偽薬期間(7日)の
最終日まで
その他最後にピルを飲んでから
48時間後

服用を中止すると避妊効果はなくなり、止まっていた排卵は2〜3か月で再開する場合が多いです。

なお、人によって排卵が再開する時期は異なり、中止後すぐに妊娠する方もいます。

避妊効果ない低用量ピルとは?

すべての低用量ピルには、避妊効果を期待できる成分が配合されており、理論上は避妊できます。

しかし、「ルナベルLD」「フリウェルLD」は、日本で避妊効果の認可を受けていない低用量ピル。

認可を受けていないピルには、一定の安全性と効果が保証されていないため、避妊目的での処方を受けられません。

スクロールできます
未承認医薬品等
異なる目的での
使用
ルナベルLD・フリウェルLDは、医薬品医療機器等法において、
月経困難症の効能・効果で承認されていますが、
避妊の効果については国内で承認されていません。
入手経路等国内の医薬品卸業者
国内の
承認医薬品等の
有無
国内で避妊の効能・効果で承認されている内服薬には、
シンフェーズ・トリキュラー・マーベロンなどが挙げられます。
諸外国における
安全性等に
係る情報
血栓症 、頭痛、吐き気 、不正出血 、
乳房の張り等のリスクがあります。
医薬品副作用
被害救済制度に
ついて
万が一重篤な副作用が出た場合は、
国の医薬品副作用救済制度の
対象外となります。

ミニピルの避妊効果はいつから?

ミニピルを生理の初日に飲み始めた場合、避妊効果は飲みはじめの初日から期待できます。

一方、生理の初日以外のタイミングで飲み始めた場合、効果が期待できるのは服用8日目からです。

スクロールできます
未承認医薬品等
異なる目的での
使用
ミニピルは、医薬品医療機器等法において、
避妊効果の承認を受けていません。
入手経路等国内医薬品販売代理店経由
国内の
承認医薬品等の
有無
国内で避妊の効能・効果で承認されている内服薬には、
シンフェーズ・トリキュラー・マーベロンなどが挙げられます。
諸外国における
安全性等に
係る情報
悪心、頭痛、吐き気 、不正出血 、
乳房の張り等のリスクがあります。

参考:DMMオンラインクリニック

ピルで、ニキビ肌が改善する効果はいつから?

ニキビ肌改善の効果は、ピルの服用を始めてから2〜3か月で徐々に現れ始めます。

効果を得るまでに時間がかかるのは、ニキビの改善に、ターンオーバーが関係しているためです。

のターンオーバーとは、古い皮膚が剥がれて、新しい皮膚に生まれ変わる約28日間のサイクルを指します。

ニキビ治療には、低用量ピルの「マーベロン」を使うことが多いです。

スクロールできます
未承認医薬品等
異なる目的での使用
マーベロンは医薬品医療機器等法において、
避妊の効果が承認されています。
ニキビ治療目的での使用については
国内で承認されていません。
入手経路等国内の医薬品卸業者
国内の承認医薬品等の有無国内でニキビ治療の効能・効果で承認されている内服薬には、
ビブラマイシンが挙げられます。
諸外国における
安全性等に係る情報
血栓症 、頭痛、吐き気 、不正出血 、
乳房の張り等のリスクがあります。
医薬品副作用
被害救済制度に
ついて
万が一重篤な副作用が出た場合は、
国の医薬品副作用救済制度の
対象外となります。