「シミ取りレーザーを受けて半年経つけど、赤みが消えない…。」と悩んではいませんか?
シミ取りレーザー後、なかなか改善しない赤みは「炎症後色素沈着」の可能性があります。
炎症後色素沈着は誰にでも起こり得る症状で、時間経過とともに自然に解消されますが、アフターケアにより早く改善できる場合も。
本記事では、シミ取りレーザー後の色素沈着を予防したり、早く改善したりする方法を紹介します。
「シミ取り後の色素沈着を早く治したい!」という方は、ぜひ参考にしてください。
シミ取りレーザー後に色素沈着が起こるって本当?予防法は?
シミ取りレーザーの施術後は、色素沈着が起きる可能性があります。
ですが一時的な症状のため術後1〜2か月をピークに自然に改善されるのが一般的です。
色素沈着を起こしにくくする方法には、以下のようなものがあります。
紫外線対策を行う
シミ取りレーザー後の肌は、紫外線を吸収しやすくなっています。
無防備な状態で日光に当たると、紫外線が刺激となり色素沈着を起こす可能性がありますよ。
レーザー治療後は日焼け止めや日傘・帽子等を使用し、紫外線対策を万全にすることが大切です。
色素沈着を起こしにくいと言われているピコレーザーを選ぶ
シミ取りレーザー治療で、できるだけ色素沈着を起こしたくない方は、ピコレーザーを選ぶのがおすすめです。
ピコレーザーは、従来の機器に比べて肌への負担が少ないという特徴があります。
レーザー機器 | ピコレーザー | Qスイッチレーザー (従来の機器) |
---|---|---|
色素沈着リスク | 低い | 高い |
ダウンタイム | 約1〜2週間 | 約2週間 |
施術回数の目安 | 1〜2回 | ほぼ1回 |
施術時の痛み | 弱い | 強い |
術後のテープ | 不要 | 必要 |
ピコレーザーが導入されているクリニックを受診しましょう!
外用薬(トレチノイン・ハイドロキノン・アゼライン酸)を取り扱うクリニックで施術を受ける
クリニックによっては、シミ取りレーザー後に色素沈着の予防・改善に有効な外用薬を処方してもらえる場合もあります。
そのため、以下のような外用薬を取り扱っているクリニックを受診するのがおすすめです。
- トレチノイン
- 角質の剥離
- 皮膚再生の促進
- ハイドロキノン
- メラニン色素の生成を抑制
- シミや色素沈着の改善
- アゼライン酸
- メラニン色素の生成を抑制
- 美白効果
取り扱いがあるか、事前に確認しておくと良いでしょう。
トーニング治療を受ける
シミ取りレーザー治療には、強い出力でピンポイントにシミを除去できるスポット照射と、広範囲に弱いレーザーを照射するトーニング治療があります。
レーザー治療後に起こる色素沈着は、レーザーの出力が強すぎたことが原因の場合も。
そのためスポット照射よりも、弱い出力でレーザーを照射するトーニング治療のほうが、色素沈着を起こしにくいと言えます。
トラネキサム酸の内服をする
シミ取りレーザーの治療後は、トラネキサム酸の内服薬を服用するのもおすすめです。
トラネキサム酸には、抗炎症作用や美白効果があり、色素沈着の予防に役立ちます。
治療後から、継続的に服用すると良いですよ。
かさぶたは無理に剥がさない
シミ取りレーザー後に出来るかさぶたには、患部を外部の刺激から守り、新しい皮膚を再生させる働きがあります。
新しい皮膚が出来る前に無理やり剥がしてしまうと、刺激となり色素沈着が起きる可能性がありますよ。
かさぶたが自然に剥がれるまでは、できるだけ触らないようにしてください。
かさぶたは、1〜2週間程度で剥がれるのが一般的です。
日常生活の注意点を守る
シミ取りレーザー後は、テープを貼っていても洗顔やメイク、入浴は通常どおり行えます。
ただし患部をゴシゴシ擦ったり、頻繁に触ったりすると刺激を与えてしまうため、必要以上に触らないことが大切です。
特に洗顔やメイク時は、患部を擦らないように優しく扱ってくださいね。
シミ取りレーザー後、半年経っても色素沈着が治らないときの対処法

シミ取りレーザー後に起きた色素沈着は、一般的に半年程度で改善されます。
ですが、なかには半年以上経っても色素沈着が消えない場合も。
ここからは、色素沈着が改善されない場合の対処法を紹介します。
早く治したいなら病院を受診する
シミ取りレーザー後の色素沈着は、一時的な症状ですが、早く治したい方は治療を受けたクリニックに相談するのがおすすめです。
クリニックでは色素沈着を改善するため、以下のような治療が受けられます。
外用薬・内服薬の処方
色素沈着の改善を目的にクリニックを受診した場合、外用薬や内服薬の取り扱いがあれば、まずは外用薬が処方されるのが一般的です。
併用して内服薬を処方される場合もあります。
色素沈着の改善に有効な外用薬・内服薬は、以下のとおりです。
- 外用薬
- ハイドロキノン
- トレチノイン
- アゼライン酸 など
- 内服薬
- トラネキサム酸
- シナール など
外用薬・内服薬を取扱いの有無や種類について、あらかじめ確認しておくと良いですよ。
ピーリング
色素沈着に効果的な外用薬や内服薬を取り扱っていないクリニックでは、ピーリング施術が受けられるところもあります。
ピーリング施術は薬剤を塗布して古い角質を剥がすため、色素沈着はもちろん、ニキビ跡や毛穴の黒ずみなどの改善も期待できますよ。
また外用薬や内服薬は毎日継続して服用するため、ケアが億劫に感じる方にもおすすめです。
レーザーの再施術
外用薬や内服薬を取り扱っていないクリニックでは、シミ取りレーザー後の色素沈着に、レーザーを再照射するところも稀にあります。
ただしレーザー治療後の色素沈着は、肌が炎症を起こしている状態です。
強いレーザーを再び照射すると、白斑などのリスクが高まるため注意が必要でしょう。
レーザー再施術を受けるかどうかは、慎重に検討することをおすすめします。
自然治癒を待つ
シミ取りレーザー後に起こる色素沈着は、一過性の症状です。
施術を受けてから半年までなら、自然に治るのを待つのも良いでしょう。
紫外線対策や保湿をしっかり行い、肌のターンオーバーを妨げないようにしてくださいね。
アフターケア次第で、回復が早まる可能性もありますよ。
これって失敗?様子観察でOKなダウンタイム症状
シミ取り治療後のダウンタイム症状は、シミの濃さや体質などにより個人差があります。
事前説明と異なる症状が出るケースもありますが、以下の内容なら様子観察で大丈夫です。
患部がジュクジュクしている・出血が止まらない場合は、クリニックを受診しましょう!
それでは、様子観察でOKなダウンタイム症状について詳しく解説していきますね。
ダウンタイム経過中にシミが濃くなった
シミ取り治療後は、一時的にシミが濃くなる場合もあります。
これは炎症後色素沈着と言われており、一般的なダウンタイム症状です。
施術後に濃くなったシミは、時間経過により自然に消えていくため、それほど心配いりません。
術後2〜6か月かけて徐々に薄くなっていきますよ。
シミが赤い/黒いまま
強い出力で照射するレーザー治療は、施術後の肌に炎症や、軽度の火傷を起こす場合があります。
そのため施術後も赤みが残っていたり、照射部位が黒いままだったりすることも。
ですが肌のターンオーバーとともに、元の皮膚の色味に戻りますよ。
アフターケアをしっかり行いましょう!
かさぶたにならない
シミ取りレーザー治療では、レーザーを照射した部位にかさぶたが出来るのが一般的です。
ですがレーザーの出力やシミの種類によっては、かさぶたが出来ない場合もありますよ。
- レーザーの出力が弱い
- レーザーの出力が強すぎた
- かさぶたが出来ない種類のシミだった
- ADM
- 太田母斑 など
かさぶたが出来なくても、効果に差はありません。
かさぶたが早く取れた
シミ取りレーザー後のかさぶたは、1〜2週間で自然に剥がれます。
ですが、なかには数日程度で取れてしまう人も。
無理に剥がしていなければ問題ないため、紫外線対策と保湿をしっかり行うようにしてくださいね。
シミ取りレーザー後の色素沈着についてよくある質問
シミ取りレーザー後の色素沈着に関するよくある質問は、以下のとおりです。
シミ取りレーザーを受けたのにシミが消えないし取れない!これって失敗?
レーザーによるシミ取り治療は、少ない回数でシミを除去できます。
ですがレーザー機器やシミの濃さによっては、複数回の施術が必要な場合もありますよ。
- Qスイッチレーザー
- ほぼ1回
- ピコレーザー
- 1〜2回
1回でシミを除去できなくても、失敗とは言えません。
シミ取りレーザー後の色素沈着はいつ消える?治るまでの期間は?
シミ取りレーザー後に起きた色素沈着は、2〜6か月で自然に消えていきます。
経過には個人差がありますが、半年を目安に改善されなかった場合は、クリニックに相談するのがおすすめですよ。
色素沈着の治し方は?自力で治せる?
シミ取りレーザー後の色素沈着は一時的な症状で、自然に改善されます。
アフターケアとして、紫外線対策や保湿などを入念にしてください。
回復を早めたい方は、クリニックに相談すると良いですよ。
色素沈着したら一般の皮膚科に行っても良い?皮膚科での施術でもシミは消えるのか?
色素沈着の治療は、トラネキサム酸などの内服薬であれば一般の皮膚科で処方してもらえる可能性があります。
ですが外用薬を処方してもらったり、ピーリング施術などを受けたりすることはできません。
幅広い治療が受けられる美容皮膚科のほうが、色素沈着の治療には向いていますよ。
シミを消すならかさぶたができないと効果ない?
シミ取り治療後にかさぶたが出来なくても、効果は変わりません。
かさぶたが出来ないのは、レーザーの出力やシミの種類による場合がほとんどです。
シミが消えるまでの一般的な過程は?
シミ取り治療後は、かさぶたが出来て剥がれてから、徐々に赤みが消えていくのが一般的です。
ただし、かさぶたが形成されない場合もありますよ。
レーザー後の色素沈着が消えない体験談が読みたい!知恵袋にも情報はある?
レーザー治療後の体験談は、知恵袋でも閲覧できる可能性があります。
経過には個人差があるので、参考程度に見てくださいね。
Qスイッチレーザーやアレックスレーザー、ピコレーザーなどの口コミが知りたい
シミ取り治療のレーザー機器に関する口コミは、以下のようなサイトで見られます。
- 口コミサイト
- 個人ブログ
- 各種SNS など
顔と身体はどっちが色素沈着しやすい?
顔と身体で、色素沈着が起こる確率は変わりません。
ですが摩擦が刺激となり色素沈着が起こる可能性もあるため、できるだけ患部を触らないことが大切です。
戻りシミやPIHと炎症後色素沈着って別物?
戻りシミ・PIHは、炎症後色素沈着のことを指します。
クリニックによって言い方が異なる場合があるため、覚えておきましょう。
シミ取りレーザー後のハイドロキノンの塗布はいつからできる?
シミ取りレーザー後のハイドロキノン外用薬は、かさぶたが取れてから、または炎症が落ち着いてから塗布可能です。
術後1〜2週間経ってから使用しましょう。
シミ取りレーザーの経過やダウンタイム症状は?
シミ取りレーザーの経過やダウンタイム症状は、以下のとおりです。
経過 日数 | ダウンタイム 経過 |
---|---|
当日〜3日 | 赤みやひりつきがある |
軟膏やテープで保護する | |
3日〜1週間 | 赤みや痛みは落ち着く |
かさぶたが形成される | |
1〜2週間 | かさぶたが剥がれる |
軟膏やテープによる保護が終わる | |
2週間〜6か月 | 赤みや色素沈着が徐々に薄くなる |
かさぶたが取れた後も赤いままだけど受診した方が良い?
かさぶたが取れた後、赤みが残っているのは一般的な症状と言えます。
徐々に薄くなっていくので、アフターケアを入念にしてくださいね。
クリニックを受診する必要はありません。
かさぶたは何日で剥がれる?
かさぶたが剥がれるのは、術後1〜2週間の人が多いです。
ですが個人差があるため、無理に剥がすのはやめましょう。
シミ取りレーザーを受けた後、化粧はいつからできる?直後からしても良い?
シミ取りレーザー後は、施術直後からメイク可能です。
術後にテープを貼る場合でも、テープの上からメイクできますよ。
そばかす・シミ取りレーザーの失敗画像や経過画像はどこでみられる?
そばかす・シミ取りレーザーの失敗画像は、個人ブログや各種SNSで見られる可能性があります。
また経過画像は、クリニックの公式サイトや口コミサイトに掲載されていますよ。
ブログや知恵袋で見た経過と違うような気がする…これって失敗?
シミ取り治療後の経過には、個人差があります。
他人の経過と異なる場合でも、失敗とは限りません。
心配な方は、クリニックに相談してみると良いですよ。
レーザーを受けた後も濃いままだけど放っておいたらかさぶたみたいに取れる?
レーザー治療後、患部が濃いままでも特に問題ありません。
薄い膜のようなかさぶたが出来ている可能性もあるため、不用意に触らないことが大切です。
時間経過により剥がれるか、徐々に色味が薄くなっていきますよ。
ヤグレーザーを受けたらシミが濃くなった!一生このまま?経過が知りたい!
ヤグレーザーは出力が強いため、一時的にシミの色が濃くなることも。
ですが術後2〜6か月で、少しずつ色味が改善されていくでしょう。
Qスイッチルビーレーザーによるシミ取りの失敗例や経過は?
Qスイッチルビーレーザー後に、失敗と言われやすい症状には以下のようなものがあります。
- シミが取れなかった
- 1回で取り切れない場合もある
- シミが濃くなった
- 色素沈着の可能性あり
またQスイッチルビーレーザーの治療経過は、一般的なシミ取り治療の経過と同じです。
Qスイッチヤグレーザーとアレキサンドライトレーザーはどっちが失敗しにくい?
Qスイッチヤグレーザーとアレキサンドライトレーザーは、特徴や適している症状が異なります。
そのため、どちらが失敗しにくいかは一概に言えません。
シミ取りレーザーでやけどすることはある?
シミ取りレーザーは、軽度の火傷を起こす可能性があります。
適切な出力で治療を受けることが大切なので、症例数が豊富なクリニックを選ぶのがおすすめです。
シミ取りレーザーの副作用やリスクは?
シミ取りレーザーの副作用やリスクは、以下のとおりです。
火傷・色素沈着・肝斑憎悪・白斑 など
シミが再発することはある?
シミ取りレーザーを照射すると、シミの原因となるメラニン色素は破壊されるため、再発することはほとんどありません。
ですが肌の奥で新しいシミが作られ、治療した部位に浮き出てくる可能性はあるため、再発したと勘違いするケースはあるでしょう。
光治療でシミ取りしても失敗することはあるの?
光治療を受けた場合でもシミが取れなかったなど、レーザー治療と同様に失敗と言われやすい症状があります。
光治療によるシミ取りも、複数回の施術が必要になるほか、色素沈着を起こす可能性もありますよ。
受ける治療法の特徴などはしっかり理解しておきましょう。
Qスイッチレーザーは戻りシミになりやすい?
Qスイッチレーザーはレーザーの出力が高いため、戻りシミと言われる色素沈着を起こす可能性があります。
色素沈着をできるだけ避けたい方は、ピコレーザーによるシミ取り治療がおすすめですよ。
シミ取りレーザー後の色素沈着が半年経っても治らない場合は受診がおすすめ

シミ取りレーザー後の色素沈着を予防する方法や、改善しない場合の対処法を紹介しました。
できるだけ色素沈着を起こさないためには、以下のような予防法が有効です。
シミ取りレーザー後に起きた色素沈着は、半年を目安にクリニックへの受診を検討しましょう。
外用薬や内服薬でのケアが気になる方は、早いうちからクリニックに頼るのもおすすめです。
「シミ取りレーザーしたいけど、色素沈着は起こしたくない!」という方は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。